2015年2月1日日曜日

もしかすると電子書籍が一番気持ちの良い本との付き合い方かもしれない

子どものころから本好きで,いつも部屋の本棚には2段重ねで本が並んでいました。

ですが,昨年末に1ヶ月ほどをかけてこれらの本を全て電子化しました。
そして本棚自体も解体して押入れにしまいました。
また,新たに購入する本は全てKindle本などの電子書籍にしています。

それから今日まで過ごしみて,「あ,なんか心地いいな」と思ったので,
物理媒体の本と,電子書籍について少し考えてみました。

物理媒体の本は,私が本を読もうと思っていようがいまいが,
常に目に見えるところにあり,タイトルという形で自らをアピールしてきます。
そのタイトルを見るたびに,本の内容が思い出されるので,
これって受動的かつ強制的な読書言えるのかもしれません。

そうした環境の中で日々を過ごしていると,常に蔵書の内容の範疇で
物事を考える癖がついてしまい,新しい考え方に対して保守的になったり
蔵書の枠組みから離れるような発想がしづらくなるのかもと思いました。
蔵書ってそもそも昔の自分の考え方に近いものから構成されているので,
それは新しい発想がしづらくなることに繋がるのだと思います。


一方で電子書籍はというと,私が本を読もうと主体的に思ったときにだけ
その姿を現します。
だから,少し言葉は悪いですが,「本に使われている」感じがせずに,
「本を使っている」という意識が湧いてきます。

この本との距離感が想像以上に心地よいため,「文明の進歩の中でも
電子書籍の登場ってトップクラスに凄いことなのでは」なんて思ったりしてます。

以上,本好きによる,本との新しい付き合い方についての感想でした。