2015年2月1日日曜日

もしかすると電子書籍が一番気持ちの良い本との付き合い方かもしれない

子どものころから本好きで,いつも部屋の本棚には2段重ねで本が並んでいました。

ですが,昨年末に1ヶ月ほどをかけてこれらの本を全て電子化しました。
そして本棚自体も解体して押入れにしまいました。
また,新たに購入する本は全てKindle本などの電子書籍にしています。

それから今日まで過ごしみて,「あ,なんか心地いいな」と思ったので,
物理媒体の本と,電子書籍について少し考えてみました。

物理媒体の本は,私が本を読もうと思っていようがいまいが,
常に目に見えるところにあり,タイトルという形で自らをアピールしてきます。
そのタイトルを見るたびに,本の内容が思い出されるので,
これって受動的かつ強制的な読書言えるのかもしれません。

そうした環境の中で日々を過ごしていると,常に蔵書の内容の範疇で
物事を考える癖がついてしまい,新しい考え方に対して保守的になったり
蔵書の枠組みから離れるような発想がしづらくなるのかもと思いました。
蔵書ってそもそも昔の自分の考え方に近いものから構成されているので,
それは新しい発想がしづらくなることに繋がるのだと思います。


一方で電子書籍はというと,私が本を読もうと主体的に思ったときにだけ
その姿を現します。
だから,少し言葉は悪いですが,「本に使われている」感じがせずに,
「本を使っている」という意識が湧いてきます。

この本との距離感が想像以上に心地よいため,「文明の進歩の中でも
電子書籍の登場ってトップクラスに凄いことなのでは」なんて思ったりしてます。

以上,本好きによる,本との新しい付き合い方についての感想でした。


2013年10月26日土曜日

Mavericks の Time Machine で "バックアップの準備中" が終わらない

2013年10月7日月曜日

コンラート・ツーゼ「計算する宇宙」その20(終)


 盛りだくさんだった本書もいよいよラストの 5 章 "Conclusions"。全体の総括と,ツーゼの展望が述べられています。本章中に「計算する宇宙」とは何かが分かりやすくまとめられた表がありましたので,手っ取り早く本書の内容を把握したい人は参照されることをお薦めします。
 底本はHector Zenilさんのサイトにある,
 http://www.mathrix.org/zenil/
こちらのpdfファイルです。

http://www.mathrix.org/zenil/ZuseCalculatingSpace-GermanZenil.pdf

2013年10月4日金曜日

コンラート・ツーゼ「計算する宇宙」その19


 本書の解読も,いよいよ Conclusion 直前の 4 章 7 節 "Representation of Intensity" に入りました。

 "General considerations" と銘打たれた本章では,オートマトン理論に基づいた物理現象観にまつわる様々な事柄について,考察が試みられてきました。
 1 節のセル・オートマトン,2 節のディジタル粒子,3 節の相対性理論,4 節の情報理論,5 節のオートマトンの遷移,6 節の確率法則。
 それに続く本節では,量の大小をどのように表現するかについて考察が行われます。

2013年9月26日木曜日

コンラート・ツーゼ「計算する宇宙」その18

 コンピュータ開発の先駆者コンラート・ツーゼによる「宇宙をオートマトンで表してみよう」という意欲作「計算する宇宙」。
 その大詰め,4 章 6 節 "On Probability" の解読速報です。現代物理学に欠かせない確率について,オートマトン理論から考察が展開されていきます。
#今までの節と比べて短めです。

2013年9月22日日曜日

コンラート・ツーゼ「計算する宇宙」その17


 さて,Conclusion を除けば本書最終章である 4 章。残す所 5, 6, 7 節です。 今回はその中でもやや長めの 5 節 "About Determination and Causality" の解読報告です。
 Determination,Causality という若干抽象的な言葉がタイトルとなっています。Determination の方は,オートマトンのある状態において次状態が決まること表し,Causality は,そのような場合における前状態と次状態の因果関係を示しているようです。今回はそのようなオートマトンの状態遷移についてクローズアップしたお話です。


2013年9月14日土曜日

コンラート・ツーゼ「計算する宇宙」その16


 終盤の長丁場,4 章 4 節 "Considerations of Information Theory" の後半です。
 内容がもりだくさんで非常に長くなってしまいましたが,なんとか解読が(謎を残しつつも)終わりましたのでここに報告します。