2013年7月15日月曜日

コンラート・ツーゼ 「計算する宇宙」その1


この人を知ったのは,確かGoogleトップページの今日は何の日紹介だったかと思います。
リンク先のWikiページを見て,「ENIACよりも前にコンピュータ作った人なんだー」と感心していた所,なんとも面白そうなことが下の方に書いてあるのを発見しました。

曰く「この宇宙自体が計算機で動作しているソフトウェアである」ことを提唱している著書,その名も「計算する宇宙」を出版したとのこと。

なんともワクワクする世界観です。



.hackやらソードアートオンライン,そして名作ルサンチマンといった,オンラインゲームの世界に没入してしまう作品を連想させます。

はたまた,Tor Norretranders が The User illusion で展開した,人間の意識・無意識を情報理論の観点から論じたストーリーとも繋がりそうです。

Norretranders は「その情報量の多さ故に,人の意識は世界を認識することは困難である」と論じていましたが,果たしてコンピュータは世界を認識できるのでしょうか。
そしてその世界に没入している私達プレーヤーは何物なのでしょうか。
とても興味深いです。

原文はドイツ語ですが,幸いなことに英語に訳されたものが,スイスの人工知能の研究者によりpdf形式で公開されています。
ftp://ftp.idsia.ch/pub/juergen/zuserechnenderraum.pdf
なかなかの分量。じわじわと読んでみたいと思います。

[追記]
上記の pdf は画像形式なので,辞書を引く際に不便です。
latex で作成した pdf を公開している方がいらっしゃったので,こちらの pdf を使用されることをお薦めします。
アルゴリズム・計算機生物学の研究者 Hector Zenil さんの下記サイトにある,
http://www.mathrix.org/zenil/
こちらのpdfファイルです。
http://www.mathrix.org/zenil/ZuseCalculatingSpace-GermanZenil.pdf



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