[パッケージのインストール]
引き続き,必要に応じてパッケージのインストールを行います。
ここでは信号処理分野に必須な signal パッケージのインストール方法を例示します。
まず最初に以下のコマンドを試してみて下さい。
sudo port install octave-signal
上記のコマンドでエラーが出る場合,手動でインストールを行う必要があります。
http://octave.sourceforge.net/packages.php
こちらのページにアクセスし,signalパッケージの tar.gz ファイルをダウンロードし,解凍します。
inst フォルダの中に .m ファイルが,src フォルダの中に .cc ファイルが入っています。
.m ファイルはそのまま実行することができます。
一方, .cc ファイルはコンパイルする必要があります。
ターミナルを開き,srcフォルダに移動し,
make
を実行します。
完了すると,同フォルダ内に .oct ファイルが生成されます。
この .oct ファイルも .m ファイル同様,octaveの実行形式ファイルです。
ただ,このままではパスが通っていないため,実行することができません。
[パスの通し方]
Octave上で .m ファイルや .oct ファイルを動かすためには,そのファイルが,
・カレントディレクトリにある
もしくは
・パスの通ったディレクトリにある
ことが必要です。
ここでは,ホームフォルダに octave_packages というフォルダを作成し,そこにパスを通してみます。
ホームフォルダにoctave_packagesフォルダを作成
mkdir octave_packages
ホームフォルダにエディタで .octaverc ファイルを作成
emacs .octaverc
.octaverc の中身に
addpath(genpath("~/octave_packages"));
と記述します。
.octaverc の中にコマンドを記述すると,octaveの起動時に自動的に実行されます。そのため,上記のように記述すると,ホームフォルダの octave_packages フォルダにパスが通った状態になります。
パスがきちんと通ったかは,octave を起動して,path コマンドを実行することで確認することが出来ます。
このように表示されていれば,octave_packages フォルダにパスが通っています。
このフォルダに,先ほど入手した .m ファイル及び .oct ファイルを入れて下さい。そうすると,カレントディレクトリがどこであっても,octave 上でコマンドを入力すればパッケージの関数を呼び出すことが出来ます。
上記の動作例では,signal パッケージに含まれている resample 関数で,リサンプリングを行なっています。
このように,パッケージのファイルや自作のファイルは,パスの通ったフォルダに置いて使用してみて下さい。
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